2007年02月14日

土田英生よりメッセージ





土田英生よりメッセージ

MONOとしては一年ぶりの公演です。
しかも前回は京都のみの公演でしたので全国公演としてまわるのは二年振りですね。

今回は会話劇です。そういうジャンルがあるのかどうかは分かりません。
更に大体演劇というのは会話で成り立っていますから、会話劇とわざわざ呼ぶのはやっぱり変ですよね。
そんなこと言ったらこれまで私たちがやって来たのは全部会話劇になってしまいます。

ただ、男性五人が一つの場所で下らない会話をしている……それが主体の芝居だということです。
バカバカしい会話を堪能してもらえると思います。
笑って楽しめる、そんな作品になっています。

今回の関西での公演は大阪のHEP HALL。
昔オレンジルームと呼ばれていた頃にMONOでは一度だけ公演をしたことがありますが、
HEPには初めての登場です。梅田で公演するのはいつ以来でしょうか?
 劇場もコンパクトだし私達の芝居が成立しやすい場所だと思います。
たくさんホント、多くの人に観ていただきたいと願っています。

「地獄でございます」……間もなく大阪公演でございます。


土田英生
  
Posted by hephall at 18:012/16- MONO

2007年01月30日

INTERVIEWでございます。後編




―留学したことで、肩の力が抜けたりものの見方がかわりましたか
   (※土田さんは文化庁の新進芸術家留学制度で2003年ロンドンに1年間留学しました。)

土田 そうですね、行く前は今考えるとものすごくカリカリしてて、自分の精神的な問題がいちばん大きいと思うんですけども。
 日本はすごく新作主義ですよね。劇団も新作をずっとやり続けていないといけないというようなプレッシャーがありますし。これはよく笑い話で言うんですけど、外から依頼をしていただいたときも、たとえば「その鉄塔に男たちはいるという」みたいな作品を書いてください、って言われたりするんですよね。そしたらじゃあ「鉄塔」をやってくださいってこっちは思うんですけど、「いやいやいや新作で」、って(笑)。で、「質が落ちますよって」とかわけがわからないことを言うんですけど(笑)、それでも新作でって言われたりするんですね。
 新作をずっと書き続けないといけないということとか、僕は非常にまわりが気になるたちなので、若い人がおもしろいことをやっていると寝れなくなったりとか(笑)。それはいまもあんまりかわっていなんですけど(笑)。大評判っていうチラシをみるとだいたい暗い気持ちになるんで(笑)。
 ただ、前はせきたてられてる気持ちでやっていたし、劇団も1年休むとか2年休むなんてのは、もうお客さんがいなくなってしまう、とかあせってたんですけど1年思い切って休んで、しかも日本を離れたっていうことは大きかったですね。ふつうに劇団のことを考えられるようになりました。


―留学中に影響をうけたことは

土田 ひとつはですね、とにかく舞台の隅々まで具象にしたくてテレビや映画のセットのようなものを舞台に組んで、そこでリアルにやろうとしていたでんすね。演劇の力はそうところにはないなとわかってはいたんですけど、それをつくづくシェイクスピアなんかをみて思ったんですね。いきなり登場していきなり説明しはじめたりしますし。オイ、そんなに説明しちゃってもいいのかオマエ、自分の心情を(笑)、って思うんですけど、ああいった形態でやってしまえば十分成立するんですね。
 それからイギリスの劇場がおもしろいなって思ったのは、非常に古い劇場が多いので、デコラティブというかものすごいんですね彫刻とか。金色に塗ってあったりとか。そこで舞台では近未来な作品をやってるんですよ。でも芝居がはじまったらそれはぜんぜん気にはならないし、時々ハレーションおこしてその彫刻が光ったりしてますけど(笑)。
 今まで勝手にこれはしないといけない、こう作りこまなきゃいけないんだ、と思い込んでいたことが、だいぶバカらしいことのようにに思えてきてですね。
 まあ演劇ですから、おおげさに言えば、「おい、ちょっと地獄だよぉ」って言えばまあ地獄なんですね。それは上手に言わなきゃいけないですけどね(笑)。台詞ひとつ、役者の会話ひとつで示せるわけですから、そのあたりまえの舞台の力に気付いたというか、それでずいぶんラクに「地獄」をやっているような気がしますね。


―水沼さんが役者として台本を読んで、変わったなと思うところはありますか

水沼 そうですね、この3年くらいは、かわろうという意識が作家のほうにあるというのは非常にわかります。
 一昨年やった「衛兵たち、西高東低の鼻を嘆く」は、わりと設定自体も抽象的だったんですけど、今回は設定が従来の会話劇的なものに戻ってきて、それに一昨年試したようなことも踏まえたうえで、会話が組まれている、階段が一段あがったなみたいな感じがあって。なのでわりとおもしろい作品になると予想してるんですけど(笑)

土田 時々語尾が気になるな(笑)

水沼 (笑)


―役者さんが男優陣だけになって、本を書くときにそれが制約になっていたりしますか
   (※MONOには以前女優さんがいました)

土田 最近自分で気付いたんですけど、元々あるものから書くという発想なんですよ。外に書くときに、好きに書いてくださいといわれると登場人物が決められないんですね。だれとだれが出るんですか、って聞く(笑)。もちろんもうひとりだれかいたらな、と思うことはあるんですけれども、女性3人と男1人なんです、といわれるとそこから考えられるので。
 だから書くということに対して男5人だからという意味では制約を感じていないですね。ただ、劇団としてやっていくときにずっと男5人の芝居かよ、思われるんじゃないかという危惧はありますので、今後は外から人を呼んだりすることもあると思います。
 ただ今回はまだ5人でできるなと思ったので5人で書いています。制約はあまり感じていないですね。


―さいごに一言ずつお願いします

水沼 えー、一言ですか・・・。けっこうチラシも新しい感じになりましたし(笑)、非常におもしろい作品になると思うので、ぜひよろしくお願いします。

土田 もちろん芝居は幕あけてみないとわからないんですけど、僕らとしては手ごたえを感じながら日々稽古してますんで、おもしろいものが生まれるんじゃないかなと思っています。実際に劇場に来ていただければ幸いだなと思います。


(おしまい)


MONOの稽古場ブログ「稽古場でございます」もチェックしてね!
楽しみ、きっと倍増します。

地獄の全国ツアーは2/8(木)、東京・三鷹市芸術文化センター星のホールからスタートです。
東京(三鷹)→大阪→愛知(長久手)→岡山→福岡→北九州
お楽しみに!  
Posted by hephall at 12:11TrackBack(0)2/16- MONO

2007年01月30日

INTERVIEWでございます。前編



インタビューでございます
1月某日、MONO「地獄でございます」の記者懇親会がありました。
新聞や雑誌の記者さん、アナウンサーさんをお招きして、土田英生さんと、水沼健さんが公演の宣伝をしました。
饒舌な土田さんと、そのとなりで時々つっこむ水沼さん。さすがのコンビネーション。
ちょっと長いので前編・後編、でお届けします!



―MONOのタイトルは洗練されたシャープな印象がありますけど、今回のタイトルはちょっとちがった印象ですね

土田 今回のタイトルは洗練されてないってことでしょうか(笑)。
 タイトルに懲りすぎることはどうだろうと思っていたんですね。たとえば海外の戯曲のタイトルとかものすごく短いんですね。チェーホフとかみていても、「桜の園」が「チェリーオーチャード」とか、「かもめ」だったら「シーガル」ですから。
 それと、いまニューヨークで自作の「その鉄塔に男たちはいるという」(1998年初演)を翻訳していただいてやってるんですけど、タイトルが長いって言われるんですよ。そのまま「イットイズセッド・・なんとか」だとみんな見に来ないと言うんですね、長すぎて(笑)。タイトル見て、ちゃんと最後まで読まないと思うから、ただの「スティールタワー」でいいじゃないか、とか(笑)。それは文化の違いだと思うんですけれども、タイトルというのはその作品を表すひとつのポイントではあると思うんですが、前ほどこだわらなくなったのかもしれないですね。
 今回、舞台が地獄なので「地獄に居ます」と「地獄でございます」と「地獄ですか?」、というのはいろいろ考えましたけど(笑)。確かにひねっていないので、そういう意味では今回はニュアンスが違うのかなと思います。


―どうして地獄なんですか

土田 舞台は一応地獄なんですが、芝居としては日常的なふつうの会話を積み重ねつつ、とんでもない世界を描ければと思っています。
 地獄の設定は、かわった設定にしたいというのがひとつあったのと、以前京都の国立博物館で絵巻物の特集をやっていたときに地獄絵がいっぱい出てまして、下に文章が載ってたんですけど、それ読んでてそれに非常に興味をもったんですね、おもしろくて。
 そのおもしろさが、それを考えた人の苦労がわかるというか、地獄はおおまかにいうと8種類あるといわれてるんですよね、でも考えた人ももう手がなくなってきてるんです、だんだんね(笑)。最初、『焦熱(しゃくねつ)地獄』とか『等活(とうかつ)地獄』とか、『叫喚(きょうかん)地獄』って書いてあるんですけど、種類がなくなってくると、『大焦熱地獄』とか『大叫喚地獄』とか(笑)、オイさっき出てきたよ、とかいうことになってきてるんですよね(笑)。
 しかもその罰も、下にいくほどひどい目にあわせたいはずなんですけど、どうも合わせきれずに終わるっていうか(笑)。3番目がオレ一番いやなんだけどな、みたいなことになってたり(笑)。
 地獄っていうのは単純に怖いというイメージしかなかったんですが、物語として、創作者の苦労も伝わってきて(笑)、じゃあこの地獄を逆手にとってなんか作品がつくれないかなと思ったのが、地獄を設定にした大きな理由ですね。


―久しぶりの劇団公演ですけど稽古の状況をおしえてください。以前とかわったことはありますか

土田 たのしいですよね。

水沼 はい、かなり順調にすすんでます。あの、はい(笑)

土田 稽古初日にやったときに、僕がいうと気持ち悪いですけど(笑)、うまいなって思ったんですね、役者が。そのうまいなっていうのは、役者としての力量をはかる方法とを僕は知りませんし、それが外のどの役者さんと比べてとかということではないんですが、やっぱり僕たちが作ってきたベースというはあるので、ここでこういう間をとろうよということを、言わなくても全員が自然とできる。
 逆に外で仕事をしたときに、いかにそれが難しいかということをよく感じて。そこじっとしてください、ということにも3日間要したりするということがわりとあるんです(笑)。
 すごくスムーズに稽古が進むので、カリカリしてないですね、みんな(笑)。非常に力抜けてるんですよね。20代のころっていうのは、力が入りすぎるかだらけるかだったんですけど、力が抜けてだらけない状態になってるんですよね。いい意味で大人になったんだと思うんです(笑)。信頼関係もありますしね。どうですか?

水沼 はい、非常にいい雰囲気でやらせてもらってます。

土田 だれに感謝してんだよ(笑)。

水沼 (笑)。ちょうど1年に1回のペースになったのがよかったのかもしれないですけど、劇団員の劇団の公演というものの必要性が、昔はバラバラだったような気がしたんですけど、今はそのへんがすごくそろってきてる感じで、やっててすごくラクな感じです。たのしいです。

土田 1年に1回くらいになると劇団というものが、ある虚構だっていうことがわかってくるんじゃないですかね。虚構というか、みんなでやろうという意志をもっていないと劇団なんてないものですから。やっぱり1年に1回というのが、そういうことを意識できるペースなんじゃないかなと思うんですよね。そういう意味で稽古場もなごやかで前向き(笑)という、いい状態になってるんだと思いますね。



→後編へつづく  
Posted by hephall at 12:07TrackBack(0)2/16- MONO

2007年01月12日

土田英生の好きなもの50




日本の城 / アンティーク家具 / 天ざる / 京都 / 洋館 / ロンドン / ギネスビール / U2 / 30代の女性 / ポールスミスのシャツ / 古地図 / 寺社仏閣 / 万年筆 / ゆかり(えびせんべい) / イノダコーヒ / きんつば / コーデュロイのパンツ / 曼殊院 / スクールマフラー / ZIPPOのライター / サーモンピンク / テムズ川 / 卓球 / バッドリー・ドロウン・ボーイ / 石塀小路 / ホテルの朝食 / マッシュポテト / セーターを着ている女性 / MONO / ジュピター(モーツァルト) / エドワーディアン建築 / 算木積み(城の石垣) / 燭台 / 皮のカバン / 電子辞書 / 秋の青蓮院 / 日曜大工 / スティックのり / 真鍮製品 / オールドノリタケの食器 / スコッチウィスキー / 伊万里焼 / モールディング材(窓枠などの装飾材) / ココナッツの香り / 不動産会社の広告 / Appleコンピューター / ダウンジャケット / クラークスの靴 / メガネの自動洗浄(メガネ屋さんにある機械) / インド料理  
Posted by hephall at 20:02TrackBack(9)2/16- MONO

2006年12月15日

MONO「地獄でございます」

イベントスケジュール > MONO「地獄でございます」 概要



MONO「地獄でございます」

MONO初登場でございます!

「Happy!」(TBS)「東京タワー」(CX)などの
テレビドラマの脚本家としても活躍中の土田英生をはじめ、
最近では個人としての活動が活発だったMONOが、HEP HALLに初登場です。

MONOといえば会話劇。
普通に話をしているだけなのに、どんどん面白くなってくるから不思議。
今回の公演は、もうタイトルだけで面白そうですよね。
地獄が舞台の会話劇、ぜひご覧下さい。

 

■Topics
interviewでございます。前編
interviewでございます。後編
土田英生の好きなもの50
●観てきました→坂口修一
●観てきました→大塚雅史

■日程
2007年2月16日(金)〜25日(日)

■料金
前売:3,000円 当日:3,500円/全席指定
学生(要学生証):2,500円(前売・当日とも)
★21日(水)14時の回、平日マチネ料金
前売:2,500円 当日:3,000円 学生:2,000円
※全回、学生券の取扱いはMONOのみ
※HEPカード割引あり


  
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Posted by hephall at 16:40TrackBack(1)2/16- MONO